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イタリアいなかまち暮らし

イタリアいなかまち暮らし

探し方

探し方

 不動産屋もあるが、もっと安い方法がある。地元の情報誌に一行広告というのか、貸したい家主が直接広告を出している。さらに家主は貸したい物件の窓に「貸します(affittasi)」という紙を貼り付けている。不動産屋のマークがなければ直接貸しである。あるいは地元のバールで口コミ情報を聞きだすというテクもある。
 値段は表示される場合もあるが交渉しだいで安くなる場合もある。表示されてない場合は電話したときに聞く。見に来たら教えますと言う大家も多いが、たくさんの中から値段で絞り込みたい場合はいちいち見に行くのは大変なので、「値段がわからなきゃ見にいけませんから」と言ってみる。
 
 最初の時点で重要な条件は、立地、値段、家具付きかなしか、一人用か二人用かファミリー用か、何階にあるのか、暖房のスイッチが独自のものか、等。
 家具付きの場合付いているのはガスコンロ、シンク、冷蔵庫、戸棚、テーブルといす、ソファ、ベッド、マットレス、クロゼット、デスクなど。付いていない場合が多いのが洗濯機、テレビ、電話、掃除機。洗濯機は買い足してもらえる場合があるので、交渉してみる。
 暖房は共同住宅の場合セントラルヒーティングで、建物全体でひとつのスイッチの場合がある。この場合、暖房は何月何日から何月何日までの間何時から何時と言う風に建物全体で管理されていて、好きなときに使えないので注意する必要がある。独立したスイッチがある暖房はscaldamente automono、建物全体のは scaldamente centralizzato。
 古い共同住宅だと4・5階でエレベータなしの物件も存在する。日本で言う2階を、1階として数えていくので注意。

 実際見に行って確認したいのが、上に述べた家具類、シャワーのみかバスタブか、都市ガスかプロパンか、お湯は十分出るか、日当たり、ベランダはあるか、なければ洗濯物が干せる窓があるか、洗濯機がなければコインランドリーが近くにあるか、キッチンとバスルームに窓がない場合、換気扇が付いているか等。あと家の中で自分の携帯を見て電波が届いてるか確認しておく。
 気をつけたいのが、大家と半同居(独自のキッチンやバスがあっても入り口が一緒)というものがある。うっかり音楽も大きな音で聞けないし友人を連れてきてもあまり騒げない。特に大家がおばさん、おばあさんのばあいは要注意。顔をあわせるたびに文句を言われたり関係ない愚痴をこぼされたり長話で引き止められたりが毎日続く、連れてくる友人を値踏みされる、ひどいときは留守中勝手に部屋に入って掃除するなど、ろくな事がない。たとえ同居でなくても大家がこういうおばさんだったらあまり近くに住んでいないのに越したことはない。

 住み始めるときは家賃1,2か月分の保証金が必要だ。礼金に当たるものはない。最初から壊れた家具や壊れそうな家具や汚れは、あとで保証金から引かれたりしないよう一言確認したり写真を撮ったりする。
 中には文面で賃貸契約を交わさなかったり領収書をくれない大家もいる。田舎や下町ではすべて信用でことが運ぶからだが、万一のため必ず一筆書いてもらおう。

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